夫や妻の不倫が発覚して、不倫相手に慰謝料の請求を考えている人も多いのではないでしょうか。
ただ、慰謝料を請求するには不倫相手の名前だけではなく、住所もはっきりと把握する必要があります。
「慰謝料の請求には相手の住所が必要って聞いたけど、調べる方法は?」
あなたのそんな疑問を、この記事が解決します。
慰謝料の請求ができなくて悩んでいるあなたに、不倫相手の住所を調べる方法を解説します。
是非、参考になさってください!
自分自身で不倫相手の住所を調べる
まずは、自分の力だけで、できるかぎり調べてみましょう。
状況によっては、意外に簡単に住所が分かるかもしれません。
不倫相手の名前や勤務先だけでも分かれば、あなた一人でも住所を調べる方法はあります。
ただ、自分だけで調べ回ることは、思っている以上に大変でリスクが高いことなので細心の注意と覚悟が必要です。
勤務先から調べる
不倫相手が夫や妻と同じ勤務先の場合、意外に簡単に住所を特定できるかもしれません。
なぜなら、仕事終わりであればそのまま自宅に帰る可能性が高いので、待ち伏せてあとをつけるだけですむからです。
ただこの場合、あなた自身がストーカー規制法違反に問われるリスクがあることも頭に入れておきましょう。
不倫相手の住居の敷地内に入ったり、自宅に勝手に侵入することも犯罪になりますので絶対にやめてください。
勤務先に電話する方法もありますが、個人情報を外部に教える会社はありませんので、そこでリスクをおかすのも避けるべきです。
他には、勤務先に信頼できる知り合いがいる場合も、協力をしてもらうことで簡単に住所が特定できる可能性があります。
自分だけでは調べられないと感じたら
少しでも自分一人で調べるのが困難だと思ったら、他の方法で住所を調べることをおすすめします。
不倫をした二人のために、何も悪いことをしていないあなたがリスクを負う必要はまったくありません。
あなたがリスクを負わずに、相手の住所を調べる方法はちゃんとありますので諦めないでください。
行政書士に依頼して不倫相手の住所を調べる
自分で調べても住所が分からなかった場合は、行政書士に依頼して調べてもらう方法もあります。
法律の専門家である行政書士に頼めば、不倫相手の名前を使って住民票から住所を調べてもらうことができます。
もし、自分で調べたときに不倫相手の名前だけでも知ることができれば、その後は行政書士に任せるだけで住所を特定できます。
弁護士に依頼して不倫相手の住所を調べる
不倫相手のことを、完全に特定しているなら弁護士に依頼しましょう。
弁護士に依頼して条件さえ満たせば「弁護士照会」を利用できるからです。
この「弁護士照会」さえ使えれば、簡単に不倫相手の住所が分かるでしょう。
ただ、この制度は依頼した弁護士一人の判断では利用できず、弁護士会での審査が必要なので手続きで時間はかかってしまいます。
弁護士照会するための審査
「弁護士照会」を利用するには、その相手が確実に不倫相手であるという証拠が必要になります。
弁護士とはいえ住所を特定するためには、個人情報を取得するためのしっかりとした理由がいるからです。
不倫ほど大きな問題ではなく、ただの人間関係のもつれ程度で「弁護士照会」を使うことはできないということです。
依頼した弁護士が、不倫の案件を弁護士会の審査に通し、許可をもらうことで初めて「弁護士照会」を利用できます。
弁護士照会で出来ること
「弁護士照会」では、さまざまな方法で不倫相手の住所を特定することができます。
これは、ちゃんと証拠がある不倫の場合、弁護士には弁護士会に照会を申し出る権限が法律で認められているからです。
たとえば、車のナンバーや、銀行口座、電話番号から住所を調べることが可能です。
また、キャリアのメールアドレスからも、auとドコモなら特定可能です。
相手がソフトバンクの場合は、個人情報保護法から特定することはできません。
名前から調べる場合は同姓同名の人もいるため、生年月日や他の要素も必要となります。
「弁護士照会」には報告義務があるため、この制度を利用さえできれば、いとも簡単に住所を調べることができます。
探偵に依頼して不倫相手の住所を調べる
まだ不倫を疑っている段階のときや、不倫相手の情報がまったくない場合は、探偵に依頼して調べましょう。
不倫の証拠がなければ「弁護士照会」を利用することすらできないため、探偵の力を借りるしかありません。
まず、何も情報がないなら不倫相手が誰なのかを調べる必要があるので、調査のプロである探偵に依頼するのがベストです。
ただ、探偵に依頼する場合は、調査料金がかかりますのでお金の準備もしておく必要があります。
探偵で調べるときの注意点
探偵に依頼して調べるときは、安心して任せられるかを注意して探偵事務所を選びましょう。
探偵事務所の中には、良い事務所ばかりではなく悪徳事務所も存在するからです。
探偵に資格や免許はいりませんが、「探偵業届出証明書」を各都道府県の公安委員会に提出しなければなりません。
この「探偵業届出証明書」が見える範囲に置いていない場合は、別の探偵事務所に依頼したほうが良いです。
過去に行政処分、営業停止がある場合や、料金を明確に提示してくれない探偵事務所も避けましょう。
交通費や宿泊費も後から加算される可能性がありますので、家からできるだけ近い探偵事務所を選ぶこともおすすめします。
これから長期でお世話になる可能性もあるので、探偵事務所は慎重に選びましょう。
探偵に出来ること
探偵は、尾行や追跡、張り込みや聞き込みなど調査のプロです。
不倫相手の住所を調べる過程で、不貞の証拠が見つかって慰謝料の金額が増えることもあります。
さらに、探偵の手にかかれば、不倫相手の住所だけではなく、実家の住所さえも調べることができてしまいます。
尾行や張り込みなど一般的には怪しい行動が多いですが、探偵は「探偵業法」に基づいて法律の範囲内で調査するので安心して任せましょう。
まとめ
今回は、慰謝料を請求するために、不倫相手の住所を調べる方法を解説してきました。
相手の住所を調べるには、不倫の証拠の有無で、どこに依頼して調べるかを決めましょう。
もし、証拠をつかんでいるなら弁護士に依頼して「弁護士照会」で、証拠がまったくない場合は探偵に依頼すれば大丈夫です。
誰にも頼りたくない場合は、あなた自身で相手の住所を調べることもできます。
ただ、あなたの力になってくれる専門家がいることを忘れないでください。
何も悪いことをしていないあなたが、一人だけで思い悩む必要はありません。
是非、今回の「不倫相手の住所を調べる方法」を参考にしていただいて「あなたに合った住所の調べ方」で、お悩みを解決されてください!